手当計算は、出張時の日当や宿泊手当などの金額を計算式の形で登録できるマスタです。
今回は「手当計算」マスタを設定する前に行っておくべき前準備(情報整理)についてご説明します。
<補足>
BIZUTTO経費には日当金額を登録できるマスタとして、今回説明する「手当計算」マスタのほか「日当」マスタがあります。
「手当計算」マスタと「日当」マスタの違いは以下の通りです。利用する申請タイプやご希望の入力単位に応じて、どちらを活用するかご検討ください。
※1つの申請タイプにつき、「手当計算」「日当」のどちらかしか利用できませんのでご注意ください。
1.情報整理の流れについて
以下のような流れで情報整理をしていきます。
1)手当情報の洗い出し
BIZUTTO経費に設定する手当の種類、支給条件を洗い出します
2)支給条件と金額のマトリクス表を作成
支給条件と金額を分かりやすく整理し可視化します
3)設定する計算式をイメージして文章化
BIZUTTOには計算式の形で設定します。その設定に落とし込みやすいよう、②で作成した表を基に文章で整理します
2.各ステップの詳細について
各ステップの詳細手順についてご説明します。
1)手当情報洗い出し
自社の旅費規程等を紐解き、どのような手当を、どんな条件で、いくら支給するのかを洗い出しておきます
・手当の種類の例 … 出張日当、宿泊手当、食事手当など
・手当の支給条件の例 … 役職ごと、出張先ごと、平日/休日ごと、食事手当が支給されるケース・支給されないケースなど
《例1》
・日当/手当の種類 … 出張日当
・支給条件 … ①役職ごと(一般、部長、役員) 、②日帰りか宿泊有か
《例2》
・日当/手当の種類 … 宿泊手当
・支給条件 … ①役職ごと(一般、部長、役員)、②ホテルなどの宿泊施設か実家・親戚・知人宅か
2)支給条件と金額のマトリクス表を作成
日当/手当を支給する条件と金額を表の形にまとめていきます。
*マトリクス表のサンプルをExcel形式でご用意しております。このページ下部の「添付ファイル」よりダウンロードしてお使いください。
!表にまとめるコツ
・支給条件を横軸に記入し該当する支給条件に〇をつけていきます。また表の一番右側に金額を記載します。
・設定時の抜け漏れがないよう、日当支給なし(0円)となる条件も記載しておくと分かりやすいです。
《例1》
・日当/手当の種類 … 出張日当
・支給条件 … ①役職ごと(一般、部長、役員) 、②日帰りか宿泊有か
↓
《例2》
・日当/手当の種類 … 宿泊手当
・支給条件 … ①役職ごと(一般、部長、役員)、②ホテルなどの宿泊施設か実家・親戚・知人宅か
↓
3)設定する計算式をイメージして文章化
BIZUTTOの計算式の設定に落とし込みやすいよう、以下のように日当金額ごと支給条件一行、金額一行の文章で整理します。
②で作成したマトリクス表のNo.1から作るイメージで進めるとやりやすいです。
なお、BIZUTTO経費で手当支給条件として設定ができる項目は以下の通りです。 ※今後のバージョンアップにより変更になる可能性があります。
また、文章化する際は以下のワードをご利用ください。
《例1》
↓
※この例では、「日帰り」か「宿泊有」かについて、条件項目「出張期間・日数(土・日・祝日を含む)」が「1日」か「2日以上」かで判断します。
No.1「申請者・役職(出張開始日時点)」が「一般」の場合 かつ 「出張期間・日数(土・日・祝日を含む)」が「1」の場合
→1000円
No.2「申請者・役職(出張開始日時点)」が「一般」の場合 かつ 「出張期間・日数(土・日・祝日を含む)」が「2」以上の場合
→1500円
No.3「申請者・役職(出張開始日時点)」が「部長」の場合 かつ 「出張期間・日数(土・日・祝日を含む)」が「1」の場合
→1500円
・
・
・
《例2》
↓
※この例では、「ホテルなど」か「実家・親戚・知人宅」かについては、「手当入力項目」に「宿泊場所」というプルダウン項目を作成し選択させることとします。
No.1「申請者・役職(出張開始日時点)」が「一般」 かつ 「宿泊場所」が「ホテルなど」の場合
→7000円
No.2「申請者・役職(出張開始日時点)」が「一般」 かつ 「宿泊場所」が「実家・親戚・知人宅」の場合
→3000円
No.3「申請者・役職(出張開始日時点)」が「部長」 かつ 「宿泊場所」が「ホテルなど」の場合
→8000円
・
・
・
!ポイント
・条件は異なるものの日当金額が同じ場合は、設定上ひとつの条件式にまとめられる場合があります。
《例1》
↓
No.2とNo.3はどちらも支給金額が1500円となるため、以下のように計算式を「または」でつなぐことができます。
No.2「申請者・役職(出張開始日時点)」が「一般」 かつ 「出張期間・日数(土・日・祝日を含む)」が「2以上」の場合
No.3 または 「申請者・役職(出張開始日時点)」が「部長」 かつ 「出張期間・日数(土・日・祝日を含む)」が「1」の場合
→1500円
《例2》
↓
No.2、No.4、No.6は「宿泊場所」が「実家・親戚・知人宅」の場合は支給金額がすべて3000円となるため、以下のように計算式をまとめることができます。
「申請者・役職(出張開始日時点)」が「一般」または「部長」または「役員」
かつ 「宿泊場所」が「実家・親戚・知人宅」の場合
→3000円
手当計算機能設定前の情報整理の手順は以上となります。
この後は手当計算機能の設定に入っていきます。
設定手順の解説、設定サンプルのFAQをご用意しておりますので、是非ご活用ください。