■原因
ISWFではユーザ認証時に、ISWFに登録されたグループとLDAPで認証された
ユーザが所属するディレクトリの引き当て処理をおこないます。
同時に大量のユーザ認証リクエストが発生し、登録グループ数が多いと
グループポリシーの引き当て処理に時間がかかります。
目安として、100グループ以上存在する場合に遅延が顕在化していきます。
■対策
2012年2月10日リリースの Ver7.0 SP1(Build0733)にて、
LDAPサーバから取得したグループ情報の検索に時間がかかる問題を
修正しました。
Build0733以前のバージョンをご利用で、本問題が出ている場合は
プログラムのアップデートをお願いいたします。
※プログラムダウンロードについては添付URLをご覧ください。
すぐにプログラム適用が出来ない場合、以下の方法にて回避を
お願いいたします。
(1)ISWFの認証キャッシュの保持時間の延長
認証キャッシュに登録されると保持時間が経過するまで、
ISWFでのグループポリシー引き当て処理を行いません。
目安として、デフォルト値 60分 から 24時間(1440分)に増やしてください。
<InterSafe導入ディレクトリ>/conf/proxy.inf の下記キーにて設定します。
[LDAP]
AUTHENTICATE_CACHE_TIME=60 ← この値を増やします。
デフォルト値:60(分)
※変更後はInterSafeの再起動をお願いいたします。
(2)ISWFの認証キャッシュの保持数を増やす。
認証キャッシュ保持数を増やすと、メモリ消費は増加となりますが、
設定を 3000 とした場合も、増加するメモリ消費は多く見積もっても
1MB未満と想定されますので問題はありません。
目安として、ユーザ数が2000以上の場合、ユーザ数程度まで増やしてください。
<InterSafe導入ディレクトリ>/conf/proxy.inf の下記キーにて設定します。
[LDAP]
MAX_CACHE_SIZE=2000 ← この値を増やします。
※この設定は隠しキーのため、設定変更する場合は
キー自体を記述してください。
デフォルト値:2000
設定値は 10~10000 の範囲で設定可能です。
この範囲を外れた値を設定した場合は、デフォルト値の2000が有効となります。
※変更後はInterSafeの再起動をお願いいたします。
(3)グループ数の見直し
グループ数が少ない場合、ユーザ数に関係なく処理時間が短くなることが
確認できております。
可能であれば、グループの統合などの見直しをお願いいたします。