Windows Server 2012 以降の OS では、Webサーバへ接続する際、[SYN, ECN, CWR]にて
接続を行っております。
この時、特定のWebサーバにアクセスする際にWebサーバからの応答が得られず、
Retransmissionが発生します。
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1回目
任意のポート > http [SYN, ECN, CWR]
2回目(Webサーバからの応答がないため)
同一ポート > http [SYN, ECN, CWR]
3回目(応答が得られないため、形式を変更し、再SYN)
同一ポート > http [SYN]
http > 同一ポート[SYN, ACK]
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Webサーバからの応答を得るまでのRetransmissionにて、ブラウザ上では
表示が遅くなる現象が確認されます。
Windows Server 2012 以降の OS より、ECN(Explicit Congestion Notification)がデフォルト
有効となっており、ECNが有効になっていることで[SYN, ECN, CWR]の形式を
使用しています。
【改善方法】
Retransmissionが原因による遅延の改善方法は以下になります。
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Windows Server 2012 以降の OS 上で、コマンドプロンプトから以下のコマンドを実行。
※管理者権限で実行してください。
【現在の設定を確認】
netsh interface tcp show global
【ECNを無効に設定】
netsh interface tcp set global ecncapability=disabled
上記コマンドを実行することで、InterSafeからWebサーバへのリクエストに
ECNが付加されません。
そのため、Windows Server 2008 までと同様のTCP接続となるため、
Retransmissionが解消されます。