フォルダーリダイレクト/移動ユーザープロファイルなどの環境でInterSafe FPを利用すると、
アプリケーションがフリーズしたり、tmpファイルが大量に生成される事象が発生いたします。
対象環境および設定に該当する場合には、対処方法に記載の対処をお願いいたします。
※ 本事象はVer8.61以降のInterSafe Clientプログラムで対処されています
1. 発生事象
・PowerPointなどのアプリケーションがフリーズする
・自動回復ファイルの保存場所にtmpファイルが大量生成される
※[PowerPointのオプション]-[保存]-[自動回復用ファイルの場所]をネットワーク上に設定している場合
・Proofingフォルダ内にtmpファイルが大量生成される
※[PowerPointのオプション]-[文章校正]-[ユーザー辞書]を有効に設定している場合
・dicフォルダー配下にtmpファイルが大量生成される
2. 対象環境、設定
<InterSafe Client>
・InterSafe Client でFPが有効な環境
<OS>
・移動ユーザープロファイルをご利用の環境
<設定>
user\appdata\roaming\....をフォルダーリダイレクトしている環境
<発生手順> PowerPointの場合
2-1. 暗号化されたpptを開き編集して保存せずに放置します
2-2. アプリケーションの[ファイル]-[オプション]-[保存]-「次の間隔で自動回復用保存データを保存する:xx分ごと」xx分待つ
2-3. 前項と同じ画面「自動回復用ファイルの場所」に大量の*.tmpファイルが限界(65535個)まで作成され、アプリが無応答になる
※確認されているバージョン:Microsoft 365 Apps for enterprise - ja-jp 16.0
上記バージョン以外にも事象が発生する可能性があります。
3. 対処方法(Client単位に実行する場合)
InterSafe Clientインストール済の端末に、以下のレジストリを追加し
OS再起動後に、事象が改善するかご確認ください。
キー :HKLM\SYSTEM\CurrentControlSet\services\ISFPDt\Parameters
名前 :BypassPath
種類 :REG_MULTI_SZ(複数行文字列値)
データ:PATH を複数行で指定
*\APPDATA\ROAMING\*
※BypassPathに設定したパス(データ)では、暗号化ファイルの
作成・閲覧ができなくなりますのでご注意ください。
4. 対処方法(ILP Client全体に配布する場合)
4-1. 本FAQに添付されたzipを解凍後、フォルダー毎InterSafe Server(Postgress)が導入されているServerへコピーします
4-2. 上記フォルダー内にあるILP_Registryapplyinfo_add.bat を管理者として実行します
※ postgresqlのパスワードはインストール マニュアルのサンプルでは’password’になります
※ 処理バッチでエラーが発生しないことを確認してください
※ 既存レコードと差替えます。追加動作をさせる場合はILP_Registryapplyinfo_add.sqlを編集してください
※ Serverの再起動は必要ありません
4-3. 4-2項の処理により IS ServerのDBに値がセットされ、Clientには定期的なポーリングタイミングで
レジストリー値:[BypassPath]が登録されます。*\APPDATA\ROAMING\* が記載されていることを確認してください
レジストリの場所:HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\ISFPDt\Parameters\BypassPath
4-4. Client側にレジストリーが登録された後は、IS Clientへ設定を読み込ませる必要がありますので
PCを再起動してください