InterSafe WebFilter(ISWF)にてActive Directory(AD)連携を
行う時、ADに1000件以上のユーザが存在する場合には、以下の
ような問題が発生することがあります。
①グループ特定方式を「ユーザのDNからグループ階層を特定する」にし、
連携情報更新をした際、1000件以降のユーザの所属OUがISWF側の
グループとして作成されずに結果的に認証に失敗する場合がある。
※グループ特定方式が「グループ毎にユーザ抽出条件を指定する」の
場合は該当しません。
②管理画面の[サーバ管理]-[認証設定]-[LDAPユーザ同期へ](※)の
未登録アカウント一覧に、1000件分のユーザしか表示されずにISWFにユーザが
登録できない。
※Ver7.0までは、[システム管理]-[認証設定]-[LDAP同期設定へ]です。
【補足】
グループ特定方式が「ユーザのDNからグループ階層を特定する」
「グループ毎にユーザ抽出条件を指定する」のどちらでもユーザが
所属するグループがISWFにすでにグループとして存在する場合は、
未登録ユーザに表示されていなくても認証は可能です。
それぞれの処理では、ISWFからADに対しクエリーが実行されますが、
この際、AD側の設定(MaxPageSize)によりクエリーの最初の1000件
のみが ISWFに返るため、上記の現象が発生します。
これらの現象を回避する方法は、下記の2つがあります。
【回避方法】
●その1:ISWFのOVER_MAXPAGESIZE=TRUEを設定する。(①の対処)
<インストールディレクトリ>/conf/proxy.inf
[LDAP]セクション
OVER_MAXPAGESIZE=TRUE
上記は隠しキーでデフォルトの設定は FALSE です。
設定変更後は、反映のため、ISWFの全サービスの再起動を行ってください。
※この設定は再読み込みコマンドでも反映が可能です。
<インストールディレクトリ>/bin/amsdata -reload
▼変更による影響
・ユーザの有無に関わらず検索ベース配下全てのOUをグループとして作成します。
(FALSEの場合は、検索ベース配下のOUの内、ユーザが所属しているOUだけを
グループとして作成します。)
・[サーバ管理]-[認証設定]-[LDAPユーザ同期へ]の画面が非表示(リンクが無効)になります。
ユーザ登録はCSV一括登録から可能です。
(Ver8.0 Build0820にて、IE7、IE9で非表示にならない事象が確認されております。
この事象は以降のバージョンで修正されています。)
これらの影響を与えたくない場合は、その2をご検討ください。
●その2:ADのMaxPagesizeを変更する。(①②共通の対処)
ADのサーバにて、以下コマンドを使用しMaxPageSizeの変更を行います。
1)"ファイル名を指定して実行"より下記を入力し、[OK]をクリックします。
NTDSUTIL
2)起動後、以下のコマンドを実行します。
LDAP policies
3)以下コマンド(コロン以降)でドメインコントローラに接続します。
ldap policy: Connections
server connections: Connect to Server ホスト名
4)quitコマンドで前の画面に戻り、Show Valuesコマンドで現在の値を確認します。
MaxPageSizeが一度に取得できるユーザ数です。
server connections: quit
ldap policy: show values
---------------略
MaxActiveQueries 20
MaxPageSize 1000
MaxQueryDuration 120
---------------略
5)以下コマンドで、この値をユーザ数に合わせて変更します。(例8000)
ldap policy: Set Maxpagesize to 8000
6)以下コマンドで、値をコミットさせます。
ldap policy: Commit Changes
7)値が変更されたかどうか、確認します。
ldap policy: show values
---------------略
MaxActiveQueries 20
MaxPageSize 8000
MaxQueryDuration 120
---------------略