InterSafe FileProtection(FP)が有効な環境において、Win10->Win11 マイグレーションを行うと
以下のような問題が発生する可能性があります。
1. 事象
1-1. Windows11インストールエラーとなる
1-2. Windowsが起動しなくなる
1-3. MSOfficeなどアプリケーションが利用できなくなる
1-4. FPサービスが起動せず、暗復号機能が利用できない
2. IS Clientを導入したままのOS マイグレーションについて
本来IS Clientを導入したままOSをUpgradeすることはサポートされていませんが、前項事象は
必ず発生するものではありませんので、お客様運用負荷の観点から、事象が発生した場合でも
サポートを受け付けています。なおプログラム的な対処はできませんのでご了承ください。
----------------------------製品readme 動作環境 抜粋 -------------------------------------------
※当製品を導入したまま各OSのアップグレードはサポートしておりません。この場合は
予め各プログラムをアンインストールした後に、OSアップグレードを行い、再度Inter
Safe Client/SecureDevice DriverSoftをインストールして下さい。
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3. 回避手順
3-1. 1-1~1-3については、予めFP機能を無効化することで回避できる可能性があります
1)InterSafe ManagerよりFPの「ファイル暗号化機能」をOFFにします。
2)タスクトレイにあるISClientアイコンを右クリック「ポリシー情報の更新」押下します。
3)PCを再起動します(PCの再起動が発生します)。
4)Windows OS マイグレーションを実施します。
5)上記3-1で暗号化機能をONにし、3-2、3-3)を実施し、暗号化機能を有効にします。
3-2. 1-4については、お客様の都合によりv8.6->v8.2へダウングレードされたようなケースで
OSマイグレーション時にv8.6のドライバーファイルが復元されてしまい不整合が発生することで
事象が発生するということが報告されています。この場合は以下いずれかの方法で対応お願いします
・InterSafe Client をアンインストール/インストールする
・InterSafe Client のアップデート配信する
ISManager -環境設定 > アップデート設定 > 更新プログラム
(インストールメディアルート)\Migration\Client\ISClient_v8.xx.xx-yyyymmddseq.zip
プログラム配信の際「コピー先には、コピー元より新しいファイルが存在します。新しいファイルを上書きしますか?」
のメッセージが表示されますので必ず[はい]で応答してファイルを上書きしてください。
4. その他(参考情報)
※ InterSafe Client v6.8以降では、WindowsUpdateを保留させる機能が実装されています。
環境設定 > アップデート設定 > WindowsUpdate制御 > WindowsUpdateを停止する [ON]
に変更し、ISClientのポリシー更新を行ってください。
※ InterSafe FP v7.0以降では、暗号化機能が無効状態でも暗号化ファイルの鍵アイコンの表示、
及び暗号化ファイルの復号化が可能です。
▼設定手順
1) InterSafe Manager にログインし、FPを無効化するグループを選択した状態で、
ポリシー > ファイル暗号(FP) を押下します。
2) [ファイル暗号化機能]内の「FPセキュアファイルの鍵アイコン表示」、「FPセキュアファイルの暗号解除」
を「On」に切り替え、適用を押下します。
3) InterSafe Client側にポリシーを適用します