InterSafe CATSを導入した端末にFireFox 58.0.2以降をインストールし、
HTTPSサイトにアクセスすると、接続が安全ではないことを示す以下のブラウザ
エラーが表示されるケースがございます。
(FireFox 57迄のバージョンでは発生しない事象です。)
●影響範囲
事象発生時は以下の影響がございます。
・HTTPSデコードが有効な場合、HTTPSサイトアクセス時に
ブラウザエラーが発生します。
・HTTPSデコードが無効な場合、HTTPSサイトの規制画面応答時に
ブラウザエラーが発生します。
(対象サイトを閲覧することはできません。)
●発生原因
弊社でFireFoxの仕様を調査いたしましたところ、FireFox 58以降では
証明書情報ファイルが従来のフォーマットから変更されていることが
判明いたしました。
フォーマットが変更されたことが原因で、InterSafe CATSの認証局
証明書がFireFoxにインポートされず、HTTPSサイトへのアクセス時に
ブラウザがエラーを応答します。
※IEには認証局証明書のインポートは行われているため、エラーは
発生しません。また、ChromeはIEの証明書を参照するため同様に
エラーは発生しません。
HTTPSフィルタリング機能が有効な場合、InterSafe CATSでは前述の
認証局証明書を利用してHTTPS通信のデコード処理を行いますが、
ブラウザが信頼する証明書リストに認証局証明書がインポートされて
いないと、証明書の正当性を確認できないためブラウザが警告・エラーを
応答します。
●発生条件
FireFoxの証明書情報ファイルは、以下のフォルダに作成されます。
以下のフォルダ配下に「cert9.db」という名称のファイルが存在
する場合は、Firefoxの証明書情報ファイルが新フォーマットと
なっており、ブラウザエラーが発生します。
・C:\Users\[ユーザ名]\AppData\Roaming\Mozilla\Firefox\Profiles\[ランダムな文字列]
但し、Firefox 58以降でも、環境によっては「cert9.db」が存在しない
場合がございます。その場合は旧フォーマットの証明書情報ファイルで
動作しているため、ブラウザエラーは発生しません。
※「cert9.db」が存在せず、「cert8.db」というファイルが
存在する場合は旧フォーマットで動作しています。
※「cert9.db」「cert8.db」2つのファイルが存在する場合は、
新フォーマットで動作しています。
●対処方法について
Internet ExplorerにインポートされているInterSafe CATSのルート認証局
証明書をエクスポートし、FireFoxに手動でインポートいただくことで
エラーの回避が可能です。
(証明書ファイルは端末毎に固有のため、端末毎に手順を
実施いただく必要がございます。)
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[証明書インポート手順]
(1)Internet Explorerのツール > インターネットオプション
> コンテンツ > 証明書 > 信頼されたルート証明機関 にて、
発行先・発行者が以下の名称の証明書を選択し「エクスポート」
ボタンをクリックします。
・ALPS SYSTEM INTEGRATION CO,LTD.CA2
(2)エクスポートファイルの形式は変更せず、「次へ」ボタンを
クリックします。(デフォルト:DER Encoded Binary X.509)
(3)任意のファイル名を入力し、「次へ」ボタンをクリックします。
(4)FireFoxを起動し、メニューボタン > オプション > プライバシーと
セキュリティ > セキュリティ にて、「証明書を表示」をクリック
します。
(5)画面上部の「認証局証明書」タブをクリックしてから「インポート」
をクリックし、手順3.でエクスポートした証明書を選択します。
(6)以下のチェックボックスをオンにし、OKボタンをクリックします。
・この認証局によるウェブサイトの識別を信頼する
(7)同画面にて、認証局証明書の一覧にインポートした証明書が
追加されていることを確認します。
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<2018/06/05 追記>
本問題につきましては、InterSafe CATS Ver4.7(4.7.0.571)で対応済みです。
お手数ですが、最新のモジュールにバージョンアップし、ご対応をお願いいたします。