InterSafe FileProtection for MultiSession (旧 SBC版)はSBC環境で利用することを前提としているため
アップデーターは用意されておらず、アンインストール/インストールでマイグレーションします。
ここでは、お客様の事情により大量にSBC環境が存在しアップデートが必要となるお客様向けに
ActiveDirectory(AD)のグループポリシーを利用したドライバーファイルの置換え事例を紹介します。
なお、本内容は正式なアップデート方法ではないため、何らかの問題が発生した際は、前述した
方法で正式なマイグレーションをお願いするケースがあります。予めご了承ください。
■手順
1. グループポリシーの設定
ADサーバー上でグループポリシー管理エディタを開きます
1-1. グループポリシーオブジェクト右クリックで任意オブジェクト(GPO)を作成
1-2. 新規作成したGPOを編集「ユーザーの構成」→「基本設定」→「Windowsの設定」→「ファイル」へ移動
1-3. ファイルを右クリックし「新規作成」→「ファイル」を選択
1-4. 新しいファイルのプロパティ[全般]で以下を設定
・アクション:「置換」
・配布元:\\<server>\<volume>\<shareFolder>\ISFPDs.sys
・配布先:C:\Windows\System32\drivers\ISFPDs.sys
1-5. プロパティ[共通]で「1度だけ適用し、再適用しない(P)」にチェック
1-6. 上記1-4項、1-5項同様に ISFPDt.sys、ISFPIsolate.sys、ISFPIsolate.sys 設定し作成
1-7. 作成したGPOを対象となるOUへDrag&dropしてリンクする
2. 配布先クライアントの設定
ファイルをWindows配下に配布するため、配布先PCへのローカル管理者権限が
必要になります
2-1. コンピューターの管理画面で「ローカルユーザーとグループ」を選択し、
「グループ」を選択
2-2. 「Administrators」のプロパティーより[追加]を押下し、配布するドメイン
アカウントを追加。
3. 配布実行
上記2-2項で設定したドメインアカウントで、配布先PCへドメインログオンし
1項で配布設定したファイルのプロパティ[詳細]の「ファイルバージョン」
よりファイルが置き換わっていることを確認した後に、OSを再起動します。
※ GPOの設定については関係するナレッジサイトを参照してください。
※ GPOが反映されない場合は、ローカルにあるドメインアカウントの
ユーザプロファイルを削除し、再度ログインしプロファイルを生成しなおすと
反映される場合があります。