現在、LogDirectorにて使用しているPostgreSQL Version8.4.1には以下の脆弱性があります。
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(1)SSL の証明書を偽装される問題 (CVE-2009-4034)
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2009-4034
(2)index の処理に特権を奪われる問題 (CVE-2009-4136)
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2009-4136
(3)PL/perl に欠陥があり、権限上昇が可能となる問題 (CVE-2010-1169)
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2010-1169
(4)PL/tcl に欠陥があり、任意の Tcl スクリプトを実行できる問題 (CVE-2010-1170)
http://cve.mitre.org/cgi-bin/cvename.cgi?name=CVE-2010-1170
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上記脆弱性はPostgreSQL 8.4.4 にて修正されております。
http://www.postgresql.org/docs/current/static/release-8-4-4.html
弊社では、PostgreSQL Version8.4.1 から 8.4.4 へのバージョンアップを行い、
LogDirectorの動作に問題がないことを確認しました。
<PostgreSQL Version8.4.1 → 8.4.4 へのバージョンアップ>
【前提条件】
本手順では、以下の環境を前提とした説明になります。
サーバOS:Red Hat Enterprise Linux ES release 4
LogDirector:LogDirector Basic Version1.0
※LogDirectorがデフォルトのインストールディレクトリにインストールされている必要があります。 (デフォルトパス:/usr/local/logdirector)
【バージョンアップ手順】
※LogDirector Basic Version1.0 及び PostgreSQL Version 8.4.4のインストーラを
予めサーバ上にご用意下さい。
1.LogDirectorを停止します。
■停止コマンド
/usr/local/logdirector/bin/log_director_ctl.sh stop
2.LogDirectorのインストーラ内に存在している以下の設定ファイルをPostgreSQL Version8.4.4 の
インストーラ実行ファイル(*.bin)が用意されているディレクトリにコピーします。
■設定ファイル
<任意のフォルダ>/ISLD/setup/ISLD_pgsetup.conf
3.以下のコマンドを実行します。バージョンアップが開始されます。
■コマンド例
<PostgreSQL Version8.4.4 インストーラ実行ファイル名(*.bin)> --optionfile ISLD_pgsetup.conf
4.LogDirectorを起動し、動作に問題がないことを確認します。
■起動コマンド
/usr/local/logdirector/bin/log_director_ctl.sh start
以上で、PostgreSQLのバージョンアップは完了です。
【PostgreSQLのバージョン確認】
以下の手順にて、PostgreSQLのバージョンが確認できます。
1.postgresユーザに切り替えます。
(コマンド例)
su postgres
2.以下のコマンドを実行します。
■コマンド
/usr/local/logdirector/db/bin/psql
3.postgresのパスワードの入力が求められますので、
インストール時に設定したパスワードを入力します。
バージョン情報が表示されます。